2022/06/01

何人目?

遊戯王熱が一度落ち着いたと思いきや、何故かぶり返してますこんにちは!
3ばくはギャグ次元も大好きなのですが、シリアス次元も死ぬほど好きで、他人の考察読むのがもはや趣味なところがあります。
なので、よく話題にあがる「獏良って初期と後期でなんであんなに性格違うの問題」についても、私自身で延々と考えています。
「原作者が獏良の性格を忘れてしまったんじゃないか」とか実しやかに囁かれてもいますが(笑)、個人的にはリングの影響がでかいのかなと考えています。

原作ではっきり明記されてるのは、モンスターワールドで獏良は友達を救うために一度死んでしまっていて、その際に「心のコピー」を本体に戻しました。
(これよくよく考えるとリングの力を獏良自信が使っているのか?心のうつし身パラサイトマインド…)
なのでMW以前を1人目、以降を2人目と呼んでいます。王国編は2人目の獏良。
1人目の獏良はリングと初接触し会話をしますが、その後バクラを友達に危害を加える危険な存在と認知し、明確に拒否してしまいます。

2人目の獏良はリングは身につけたら危ないと言う認識を持ちながらも、千年アイテムの謎を知りたがります。
なので基本は身につけず持ち歩きに徹する訳ですが、リングの針がペガサス城を示している辺りで、魅入られているような描写がありますよね。
更に地下迷宮から脱出する際に、「友達を助けるために」リングを身につけるよう唆されてしまい、最後身につけてしまうわけですが、この辺で劇的に何かが起こっていると思うんですよね。
これを契機として、リングが肉体の主導権を握れるようになり、最終的にペガサスを殺してしまいます。

そしてDDD編、バトルシティ編。この辺りから獏良の自由奔放で能天気な性格が顔を覗かせます。
素と言えば素なのかもしれませんが、王国編でバクラの何らかの働きかけがあったせいで、性格が大きく変わっているように見えます。通称「3人目」と呼んでおり、この辺になると千年リングを危険視しておらず、探し求め、安易に身につけてしまいます。
バクラはこれを「手癖の悪い宿主」と褒めて(?)ましたが、洗脳もしくは懐柔されたのかな~と、考察もとい妄想がめちゃくちゃ捗ります。楽しい!!!
一応、イシズの千年タウクを気にしてるので、千年アイテムの謎について興味はあるみたいですが、この頃になるとリング一筋で、「父親からもらった大切な物」であり「友達を傷つける危険な物」であることは抜け落ちてしまっているように見えます。

心が侵されている、と言えば記憶編がピークで、千年秤によって弾かれてしまったのも、バクラを受け入れてしまっていたことの現れじゃないかなと思います。
記憶編の舞台となる「ジオラマ制作」は特に意見が分かれるところで、あれだけ大規模なものを獏良の自主性だけで作らせるには無理があり(製作期間めちゃくちゃかかる)、かと言って洗脳して作らせることができるようなシロモノではありません。
遊戯王における「洗脳」って、あくまでも「肉体の主導権をバクラが奪うこと」になるので、バクラにあの器用さが出せるようにも思えないので。
ジオラマ制作が可能な素質を持つことも含めて、手先が器用な獏良を運命の宿主として選んだ理由であり、共犯者として自分の真の目的の遂行に協力させた。
そうなるように仕組んだのも、記憶編で他のみんなと旅立たないようにしたかったからで、全て事前仕込みがあり、あの結果なのかなと思っています。
なので、文庫版で発表されたグラフは、この3人目の獏良なんじゃないかなと個人的に睨んでます。
初期の頃は他人想いで、友達を助けるために死を選ぶくらいですから、表遊戯くんと近いものになるんじゃないかなと思いました。

さて、時は経ち、劇場版DSODが公開されます。
ここではリングを手放した、正真正銘綺麗な獏良を見ることができます。
どのくらい綺麗かと言うと、自分がやった罪をリングのせいだけにしないで謝って綺麗な涙を流す綺麗な獏良!!
自己愛より他者を尊重する綺麗な光属性の獏良(笑)
この時点で「リングに操られていた」と名言しているので、ようやく元の性格に戻ったのかな、と感じています。
とは言え「リングに操られていた」のは「シャーディーを殺した」部分にかかる言葉なので、真相は闇の中。
原作者様がスピンオフでも描いてくれない限り、真相は分からないまま。

遊戯くんも相当ですが、獏良もスピンオフ1本描けるくらい濃い設定を持っているので、この辺何かならないかな~と、淡い期待を懐きながら日々過ごしています(笑)
近年ヒール役やダークヒーロー系の主人公も目立つので、マジで主人公として成り立つと思うんですね。
あんなに情報過多で魅力的で萌える設定、中々作れないので!!!
原作者ってスゴイ。
獏良に限らず、遊戯くん、海馬、城之内、マリクと、濃いキャラクターのオンパレードですが、そのくらい魅力的なキャラクターがたくさん出てくる遊戯王という作品を、これからも愛して行こうかと思います。
30周年が楽しみだぜー!!!!
まとまらないけどおわり。